新庄剛志 トライアウト~結果まで~まとめ

トレンド

新庄剛志といえば

新庄剛志さんといえば赤いリストバンドがトレードマークの元プロ野球選手で、15年前に引退した選手です。
日本のプロ野球だけでなくアメリカの大リーグMLBでも活躍されたことでご存じの方も多い選手です。

新庄さんは野球以外でも何かと話題になることがお好きなようで、今まで様々な話題でお茶の間を楽しませてくれた一人でもあります。

そんな新庄さんが、もう一度プロ野球に挑戦したい。と言い出したのが昨年の11月。
TV番組でも今の居住地や練習風景、意気込みなどが取り上げられておりました。

で、新庄って誰やねん!!と言われる前に

新庄剛志とは

若い方はご存じないかもしれませんので、新庄さんの歴史を振り返ってみましょう。

新庄さんは1972年に長崎県で産まれ、福岡育ちの48歳。
元プロ野球選手で紺綬褒章を受章された凄い人です。

ポジションは外野手で、主にセンターを守られておりました。

1989年のドラフト会議で阪神から5位指名され、高卒でプロ野球界に入っております。
1軍昇格は1991年9月に東京ドームで行われた巨人戦で9回表に代打で出場したのが最初。
初打席、初安打、初打点を記録しております。

その後プロ野球選手としてNPBで14年間の実績を重ね、2001年にMLBに挑戦。
2002年には日本選手として初めてワールドシリーズに出場され、当時は大きく話題になりました。

MLBでは、メッツ、ジャイアンツ、メッツと移籍し3年後にNPB、に復帰されております。

2006年に引退するまで日本ハムファイターズでプレイされております。

通算成績は
・NPB:1411試合に出場し5163打席1309安打の打率2割5分4厘
 本塁打は205本で716打点。盗塁は73
・MLB:303試合に出場し876打数215安打の打率2割4分5厘
 本塁打は20本で100打点。盗塁は9
●合計:1714試合に出場し6039打席で1525安打の打率2割5分3厘
 本塁打は225本で816打点。盗塁数82でした。

12球団トライアウトとは

日本プロ野球に属する12球団が合同で行う、自由契約選手を対象とした選考会のことで2001年から始まりました。
主に戦力外通告を受けた選手や現役復帰を目指す選手などをまとめて見られる貴重な機会として行われているが、総合格闘技の選手やセカンドキャリアとしての人材探しのための企業も勧誘に訪れる選考会となっています。

シート打撃などでテストを行い、球団側はその内容を確認。
興味を持った選手に対し、5日以内に招致を通知するというのがこのトライアウトのルール。
今年はそんなトライアウトに、新庄さん以外に投手33人・野手22人の計56人が参加しました。

例年であれば観客も入れますが、今年は一般非公開で行われました。

新庄選手のトライアウトの成績

今年のトライアウトはカウント1-1からのシート打撃方式で実施されました。

●第1打席

現役時代を思い出させるルーティンから構えに入り、初球から打って出ております。
143キロの外角ストレートをバットの先端で打ち、打った打球はセカンド正面。

一塁へ走った新庄選手は苦笑いを浮かべたが、元チームメイトのダルビッシュ選手がTwitterで絶賛している
「10年以上野球やっていないのに143km/hを芯に当ててるのが凄すぎる」と。確かに…。

●第2打席はフォアボール

●第3打席は第1打席に続き143キロのストレートを打ち損じ、セカンドゴロ。

●第4打席は走者1塁2塁と得点圏に走者がいた。
そのことが新庄選手の闘争心に火が付いたのか、126キロのチェンジアップをレフト前まで運びタイムリーヒットとなり、思わずガッツポーズが飛び出したようですね。

守備のシートノックでは三塁に入り、シート打撃中は一塁・二塁・三塁・センターと軽快に動いており、親子ほど年の離れた選手たちと楽しいトライアルを終えられました。

今回の新庄選手のトライアウト成績は3打数1安打1打点1四球でした。

新庄選手のインタビュー

“<12球団合同トライアウト>◇7日

第4打席で左前適時打を放った元日本ハム新庄剛志外野手(48)のインタビュー全文は以下の通り

-お疲れさまでした。率直な感想を

今回無観客でテンションめちゃくちゃ下がったけど、ランナーいてくれてもうアドレナリンが出てボールがよーく見えた。止まってるんじゃないかというくらい。

-思い返せば昨年にインドネシアのジャングルの中からもう1度プロ入り目指すと

いやみんなのサポートのおかげ。バリから1年前にプロ野球選手になるって言って、正直妥協? 無理じゃないかなって時期はあった。けどみんなの応援があって今日この場に立てたことが、なんか打席の中で自分に対して感動してるの。

-野球少年のようでした

小学校の時空き地で野球やってるような気持ちでした。

-親子ほど年の離れた選手たちとプレー

めちゃくちゃみんないいやつ。初めて会うんだけど、友達のようにしゃべってくれたから気が楽になった。

-今日のユニホーム、1番のこだわりは

今風のユニホームの着こなしじゃない感じにしたいなって。ウエスト絞って。ちょっとズボン大きかったかな。

-背番号のフォント

1番のここの部分(下の横線を身ぶり手ぶりで伝えながら)がないと日本ハム入ってなかった。今回はお願いしますって頼みました。下の棒、土台を作って欲しかった。

-今日1日を振り返って

もし球団に入ることができたとしたら、素晴らしいトレーニングコーチや器具がそろってるからまだ上がると思う。

-まだ上がると

もちろん。球団に頼るというか、足の回転やらパンプアップをできるんじゃないかなって。だけど見えたの。ものすごく見えたの。

-「ボールが止まって見えた」というのは神様級の発言

さっきタイムリー打ったとき追い込まれてからも大丈夫だったんです。落ち着いていこうって。それは前の2打席が凡退してたから逆に落ち着いていこうという気持ちになれた。

-グラウンド入りはナチュラルでしたね

ここに立つのがパフォーマンスでしょ。だって48歳ですもん。

-日本に帰国されてからいろんな活動を。髪色はダークに

自分自身がしっかりした姿を見せたいと思ったら自然にこうなった。楽しいね野球は。打席立った時に「野球やってる」って気持ちになったね。自分に勝てた気がする。この1年間は。こんなに野球の練習したことがなかったから。

-それは言って大丈夫ですか

今までね。現役時代はセンスがめちゃくちゃあったから。トレーニングしていく中で肩やら足やら張ってきて野球選手の気持ちがわかった。トレーナー室で治療している選手見た時に「なんでトレーナー室行くんだろ」と思ってたの。俺見たことないでしょトレーナー室行くの。

-見たことないです。でも影で誰よりも練習してるのは知ってるんですよ

シー(口を人さし指で押さえる)

-今になって体を酷使するのはこうなるという新しい気付きもあった

いや素晴らしかったね。でも今日申し訳なかったのは安打打った後に手を上げてしまった。あの、投手の方に本当申し訳ない。何をしてんだというね。

-球場に入って緊張感は

ちょっとあったね。緊張じゃないんだけど、今までの人生で、ない感じの球場入りの気持ちになった。「なんだこれ」って。自分でも分からなかった。

-お疲れさまでした

ありがとうございます。楽しかったです。”

https://www.nikkansports.com/baseball/news/202012070000453.html

トライアウトを経て

MPBの歴代最年長の記録は、中日などに在籍していた山本昌投手の50歳。
野手としては阪神でプレーしていた浜崎信二選手の48歳が最長
今年48歳の新庄さんがプロ野球に復帰できれば、野手として歴代最年長の記録を更新することになるでしょう。

新庄さんはこのあと、12球団からのオファー連絡を待つことになります。

個人的には野球界が盛り上がる一つの要因になるでしょうし、中年層の人々へのエールにもなるので今回のトライアウト参加は非常に楽しみな内容でした。

プロ野球界がそんなに甘くないことは承知していますが、新庄選手がプロ野球界に戻るという奇跡の報道を新庄さんとともに待ちたいと思います。
ヤクルトとか広島に入ると面白いんだけどなぁ…。

12月13日 結果が出ました。

12月13日、新庄さんが自身のインスタグラムを更新されました。

以下原文のまま

1%の可能性を信じてやって来たが、今日0%になりただただ悔しいし情けない、身の程を知りました! 応援してくれた皆んな、サポートしてくれた皆んなに申し訳ない! しかしいくつになっても挑戦した自分に悔いはなし! みんなも挑戦する楽しさをわかってほしいなぁ! 短い1年だったけど応援してくれた皆さん有難うございます 感謝します

新庄さんは7日に15年ぶりのプロ野球現役復帰を目指して12球団トライアウトを受けておりましたが
現役復帰を断念する意向を明かされました。

残念。
同世代の一人として、これからの新庄さんの活躍に期待しております。

コメント