関越自動車道での立ち往生と交通情報サイトのまとめ

トレンド

12月16日の夜から新潟県にある関越自動車道と上越自動車道の上り線で約15キロ、下り線で約16.5キロの渋滞が発生しました。
大雪の影響で車が相次いで立ち往生してしまい、最大で約300台の車が足止めされたようです。

関越自動車道では午後9時頃に新潟県南魚沼市の塩沢石打インターチェンジ付近を走行していた大型トレーラーが動けなくなってしまったことから渋滞が発生し、夜通し立ち往生が続きました。

上越自動車道でも同様、中郷インターチェンジー妙高高原インターチェンジ付近で大型トラックが道をふさぎ約300台が渋滞に巻き込まれてしまいました。

約3年ぶりの寒波の影響

今年は約3年ぶりの換気が上空に流れ込んだ影響で、北陸から上越地方にかけての日本海側を中心に大雪となり、関越自動車道と上越自動車道では交通障害が発生してしまいました。

社内に閉じ込められたドライバーには、高速道路の職員が食料や簡易トイレを配布しております。

政府は首相官邸の危機管理センターに対策室を設置したほか、警察庁も災害警備本部を設置し、災害情報投稿サイトに動画や写真の投稿を求めました。被害状況を把握し、災害派遣部隊の活動に活かしたい考えのようです。

当時の積雪量と今後の警戒について

気象庁からの発表では、新潟県の魚沼市で88センチ。湯沢町で180センチ。妙高市で95センチを観測。(17日午前8時時点)
17日にいったん冬型の気圧は緩むが、18日から19日にかけて再び強まることが予想されるため警戒が必要です。

3年前の大雪を振り返る

平成30年の豪雪

平成29年11月から30年3月に今回と同じ日本海側で北陸豪雪が発生しました。
その際の豪雪は約32年ぶりと言われるほどのものでした。

その豪雪は北陸豪雪《福井豪雪》と呼ばれ、本州南岸を通る低気圧の影響や能登半島にかかった寒冷前線の影響などで1月から2月が特に大雪となりました。
東京でも4年ぶりの積雪を記録したり島根県の出雲市や松江市など普段観測しない地域でも観測史上トップに迫る積雪を観測し、日常生活に大きな影響が続きました。

37年ぶりの大雪

平成30年2月前半 発生したのは能登地方にかかっていたのは-20度の寒冷前線だったと思いますが、福井県の嶺北地方や石川県の加賀地方などを中心に記録的な大雪となりました。
福井市では7日に積雪が147センチに達し、昭和56年に起きた豪雪「五六豪雪」以来となる37年ぶりの大雪となりました。この時観測された福井市の1日の積雪量は五六豪雪と同等程度となるもので、様々な影響をもたらしました。

国道で起きた悲劇

2月6日には福井県の坂井市からあわら市の10キロ区間とそこから福井市につながる国道8号線で、約1,500台の車が立ち往生し、福井県は災害対策本部を設置したほか、自衛隊に災害派遣を要請しました。

渋滞は7日になっても終わらず、通行止めの総距離は38.5キロにまで及びました。
車内に取り残された人たちの中には一歩も動けない状態が24時間以上続き、最大で9日の未明まで続きました。

沿道では、トイレを開放する店や飲食物を提供する店など近くの店舗の協力がたくさん見られました。

この時雪に乗り上げた車に乗っていた大学生の男性が一酸化炭素中毒で亡くなったり、除雪作業のために重機に乗っていた高齢男性が亡くなるなどの悲劇が相次いだという残念な結果になった事案も複数発生してしまいました。

石川県からの応援として自衛隊が駆け付けた際の写真がこちら

冬季の対策として身を守るためには

今回の新潟県で発生してしまった立ち往生も、3年前の福井県で発生した立ち往生も悲劇を回避するため、自分たちでできる対策方法などはないのでしょうか?

今回の新潟県で発生してしまった立ち往生も、3年前の福井県で発生した立ち往生もそもそもの原因は大型トラックが雪にはまって身動きが取れなくなってしまったため、後続の車が身動きが取れなくなり立ち往生の台数が増えていったというのが主な原因です。

立ち往生している間に雪が降らなければ…
というのは自然相手としては厳しい…というか運。

大型トラックを救出するためには相当大掛かりな救出劇を繰り広げなければなりません。

大型トラックがチェーンを着用していれば・・・
そもそも雪が降らなければ・・・

そんな他力や神頼み的なことではなく、自分で対策を考える必要があります。

これらの理由を解決できるウルトラ大逆転の手法は無いのかもしれません。
ですが最低限、身を守るための準備はしておきましょう。

対策道具をそろえる

①雪国で生活するにあたり必要なのは、車の上の雪を下す道具。これは絶対です。
②鉄製のスコップ
③タイヤチェーン
④簡易トイレ
⑤その他

順番に説明いたします。

まず①の車の雪を落とすための道具ですが、これは絶対に準備をしておいたほうが良いです。
車の多くの部分は鉄でできており、室内を暖房などで温めているときは寒冷地でもほとんど問題ないと思いますが、エンジンを停止した場合などはすぐに雪が積もってしまいます。
道具を使わずに雪を下すことも可能ですが、きちんと取り切らなかったために視界を遮られることも珍しくありませんし、その他弊害も発生してしまいます。
車に積もった雪は日ごろから天井では半分より前、ボンネットやフロントを中心としたガラスの部分は全て取り切ってから走り出すことを推奨いたします。

②の鉄製のスコップについてですが、なぜ鉄製なのか?スコップには、アルミ製・鉄製・プラスチック製・その他といった複数の素材で出来ておりますが、はやりパワーと耐久性に関しては鉄製が圧倒的No.1です。少々重いのが難点ですが少し凍った程度の雪であれば簡単にどかすことが出来ますので、鉄製を1本準備しましょう。スコップの先が剣タイプの物は破壊力抜群です。

③タイヤチェーンは3年前の大雪で義務化されたエリアが多く存在します。
本来そのような地域を走らない方が良いのですが、生活上どうしても無理な場合もあると思いますので、そういった時のため、搭載しておくといいと思います。

④簡易トイレは最近安価で販売されてますので、冬だけでなく夏場にお世話になるかもしれませんので、1セットは合ったほうが良いのではないでしょうか?

⑤のその他とは、可能であれば水分と食料を。
また、ガソリンも不測の事態に備え、日ごろから少し余裕をもって給油するようにしましょう。

積雪時の立ち往生で特に大事なこと

積雪&降雪状態で立ち往生してしまうという経験はあまりしたくはありませんが、万が一そういった状況になった場合、特に気にしていただきたい点があります。

それが、排気ガスきちんと出てきているか?ということです。

3年前の福井で発生した大学生の一酸化炭素中毒死は、まさにこの排気ガスの出口をきちんと確保していなかったために起きた悲劇です。

少しずつでも前に進んでいる場合は特に問題ないと思いますが、完全に停止した状態が続く場合はこまめにマフラー近辺の除雪を行うようにしましょう。

気象情報サイトについて

気象情報サイトは様々なサイトで確認することができます。

ウェザーニュース

Yahoo天気・災害

tenki.jp

ほとんどの方がスマートフォンなどに自分が信じる天気予報サイトをあらかじめ入れており、出かける前には確認などされていると思いますので今更かもしれませんが、普段見ている天気予報と違うものも入れておくと何かの際に役立つのではないかと思います。

交通情報について

交通情報も様々なサイトで確認をすることができます。

高速道路(NEXCO西日本)

公益財団法人日本道路交通情報センター

ドライブトラフィック

国土交通省 渋滞情報

今年の冬は各地で大雪の予報がささやかれております。
特に車でお出かけの際はこれらの情報を参考にし、ある程度の計画を作成されると良いかもしれませんね。

コメント