七草がゆの由来と(春の七草) と素材の選び方

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本日1月7日は七草がゆの日ですね。なぜ七草がゆを食べるの?とか七草の種類は何?と聞かれて答えられる人は多いと思いますが、それぞれの素材の効果と選び方に関してはご存じない方が多いと思いますので、今回はそれらをまとめてみました。

正月イベントの後半はこの七草がゆと鏡開き、左義長(どんど焼き)といったイメージが強いですよね?
現代では、そんな七草がゆを食べたことがない人も多いのではないでしょうか?
では、七草がゆの由来から見てみましょう。

七草がゆの説話

今回、七草がゆを調べる中でWikipediaに面白い記事がありましたのでシェアしたいと思います。

御伽草子の七草草子に、説話が語られている。

唐の楚国に、大しうという親孝行者がいた。両親はもう百歳を越し体がままならず、そんな両親を嘆き悲しんだ大しうは、山に入って21日間もの苦行を行い祈願した。
「私に老いを移してもいいのでどうか両親を若返らせてください」
そこに天上の帝釈天からお告げがあった。
「そなたの願いを聞き入れた。須弥山の南に齢8000年の白鵞鳥がいるが、この秘術をぬしら親子に授ける。ついては、
毎年春のはじめに七種の草を食べること。
1月6日までに7種類の草の集めておくこと。次の時刻に柳で作った器に種を載せ、玉椿の枝で叩くこと。
酉の刻から芹
戌の刻から薺
亥の刻から御形
子の刻から田平子
丑の刻から仏座
寅の刻から菘
卯の刻から清白
辰の刻からこれらの種を合わせ、東から清水を汲んできて、これを煮て食べること。
一口で10歳、七口で70歳若返るので、ついには8000年生きることができよう。」大しうはこの教えを繰り返し暗唱すると、この日は正月であったのですぐに山を降りて7種類の草を集め、6日の夕方から教えの通り、不思議な心持ちで夜通し草を叩いた。朝になり、東から汲んだ水で炊いて両親に食べさせたところ、たちまち若返ったのはいうまでもない。これが世に伝わり、噂を聞いた当時の帝はこの親孝行に感動して位を譲った。
すなわち、七草の由来とともに、ここでは親孝行の功徳を説いた話だったのである。

Wikipedia七草がゆ

あれ?今日買いに行くのでは遅かった??(笑)

七草の種類

七草といえば【スズナ、スズシロ、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ】の7草を以下の歌を歌いながら包丁の背などでたたいて細かくし、【7日の朝】に七草と塩とコメだけで作ったお粥を朝食として食べる。
というのが正しいようですね。

♪七草なずな 唐土の鳥が 日本の国に 渡らぬ先に ストトントン♬

音程などはわかりませんw

では、早速ですが七草の解説をしていきましょう

スズナ…〈すずな〉とは、聞きなれない言葉ですが、いわゆる〈かぶ〉のことです。
カブには消化酵素のアミラーゼが含まれており、胃もたれや胸やけを解消する、でんぷんの消化酵素として働いてくれるので、整腸効果に期待ができます。

美味しいカブの選び方は、葉の部分が活き活きとした緑でシャキッとしていて、根の白い部分にツヤがあるものを選びましょう。持った時に水分をずっしりと感じることができれば尚良し。

スズシロ…〈すずしろ〉も聞きなれない言葉ですが、いわゆる〈だいこん〉のことです。
大根にもでんぷんの消化酵素であるジアスターゼが多く含まれており、胃腸を整えてくれる効果があります。また、ジアスターゼには焼き魚の焦げに含まれる発がん物質の解消にも効果があります。(+レモンやスダチがあると尚良し)

大根を選ぶ際は、カブと同じく白い部分に張りがあり、ずっしりと水分を感じられるみずみずしいものを選びましょう。葉の部分がついていればシャキッとしていることは当然ですね♪

セリ…セリにはビタミンCやミネラルなど身体にとって欠かせない栄養素が含まれており、免疫力の向上や老化防止などの効果があります。食物繊維もたっぷりと含まれているため、お腹をすっきりさせがん予防の効果も期待できます。

セリを選ぶ際もやはり葉っぱがみずみずしく、鮮やかな緑色のものを選びましょう。茎はあまり太くない方が良いです。古くなると黄色くなるので、黄色っぽモノや緑が薄くなってきたものは避けましょう。

ナズナ…〈ナズナ〉とは、いわゆる〈ぺんぺん草〉のことで、ビタミンB1を多く含んでおり、糖質の代謝を助けたり疲労回復への効果が期待できます。また、カリウムやリンなどのミネラルも含まれているため、疲労回復や高血圧の予防にも役立ちます。

ナズナの選び方は、ナズナは田舎であれば道端や田畑の横に生えてますので、鮮度を求めるのであれば田畑の横から…w
スーパーなどで購入される場合は、茎や葉の部分がしおれていないものにしましょう。花が咲いているものはダメですよ。
基本的に食用ではありませんので、この時期にしか売っていない可能性が高いです。

ごぎょう…別名ハハコグサ(母子草)とも言いますが、キク科の植物で茎と葉は食用とされています。たんぱく質やミネラルが含まれていて、咳止めや利尿作用、むくみに効果があるといわれています。

ごぎょうを選ぶ際も、葉先までみずみずしく張ったものが良いです。先端が枯れているようなのはやめましょう。

はこべら…〈はこべ〉とはナデシコ科の植物で実は世界に120種類もあるという植物です。日本には18種類が存在しており、鉄分やミネラル、サポニンや酵素といった栄養素が含まれており、解毒作用や抗菌作用のほか、美肌にも効果があるとされています。

はこべらを選ぶ際は…みずみずしいものとしか言いようがありませんでした…

ほとけのざ…このホトケノザは注意が必要です。道端に生えている〈ホトケノザ〉は食用ではありません。七草がゆに使われるホトケノザは〈コオニタビラコ〉といわれる植物で《放射状に広がる姿が仏様の連座のよう》ということで付けられた名前だそうです。効能としては整腸作用や高血圧に効果があるようですが、仏の座の効果に関してはあまり知られていないようですね。

選ぶ際はいわゆるホトケノザをとってこないよう、スーパーなどで購入されるほうが無難でしょう。

これら七草を含んだおかゆ(七草がゆ)を食べることで、正月期間に痛めた胃や身体をいたわる効果もあると聞いております。
朝に間に合わなかった人は、夜食でもいいのでは?
守る伝統と変わる伝統。続ける気持ちが大切かもしれません。

七草がゆの地方での差異

春の七草は地方によって食べ方(入れる材料)に違いがあるようです。
こちらにその違いの比較もありますので、気になる方はご覧ください。

七草がゆ地方での差異

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