イギリスの大手製薬会社であるアストラゼネカが、日本で新型コロナワクチン9,000万回分の量産を開始することが発表されました。(日本経済新聞より)
具体的にどういった企業が生産するのかなどを調べてみました。

アストラゼネカのワクチンはイギリスのオックスフォード大学と開発したワクチンで、ウイルスベクターワクチンと呼ばれるタイプのもの。
アストラゼネカ、国内量産へ
イギリス製薬大手のアストラゼネカは、2020年12月に日本政府と1億2000万回分の新型コロナワクチンを供給するという契約を結んでいます。
そのうち3000万回分は海外から輸入。
残りの9000万回分を国内の工場で生産される予定となっております。
近く厚生労働省に製造販売承認を申請することになります。
コロナワクチンの製造には3か月程度かかるため、承認申請の手続きと並行して量産を進めるようですね。
国内生産品が市場への出荷準備が整うのは早くても5月頃で、厚生労働省の承認を得たうえでの出荷となります。
ワクチンの種類
アストラゼネカのワクチンはイギリスのオックスフォード大学と開発したもので、ウイルスベクターワクチンと呼ばれるタイプのものになります。
風邪の原因となる「アデノウイルス」に新型コロナウイルスの遺伝情報を組み込み、体内に送り込んで免疫反応を促すというもの。
日本では20年8月から人に投与して安全性や有効性を確認する臨床試験(治験)を実施しています。
国内での製造会社
大量生産を委託されたのは、日本各地の高い製造技術や設備を持つ企業です
【原液の生産】【容器充填】【保管・配送】もそれぞれで分かれて行うという発表もありました。
【原液の生産】はバイオ製薬のJCRファーマが神戸市内の工場でコロナワクチンの原液をつくります。
原液はアデノウイルスを培養して抽出したもの。
JCRファーマはワクチンの生産実績はないが、細胞培養などのバイオ技術を持っています。
アストラゼネカから製造技術を移管され、遺伝子を改変したアデノウイルスの提供も受けています。
製造装置でアデノウイルスを培養し、精製して原液にする。培養が軌道に乗れば、原液を輸入することなく、国内でワクチン製造が完結します。
【容器充填】は熊本にあるKMバイオロジクスの最新工場で、複数のカメラなどを用いて容器の不具合や二の閉まり具合までも厳しくチェックされます。
【保管・配送】は東京のMeiji Seika ファルマが担当

河野太郎ワクチン担当大臣の気になる言葉
昨日の記者会見で65歳以上の高齢者へのワクチン接種は、4月1日ごろになる。
といった内容のことを発言されております。
もともと2月後半には接種を開始するいうニュースもあり、その後3月には・・・
からの4月1日という発言。
国内生産分が5月に出荷されるのであれば、遅くてもそのころには接種が開始されると思いますが、実際どのようになっていくのでしょうか?
少しずつ接種時期が遅くなっていくのが気になりますが…
皆さんはコロナウイルスのワクチンは接種したいですか?
開発時期が短いから不安という声もありますが、度重なる自粛が軽減されるなら受けてみたい。
そういう言葉も多いみたいですね
筆者は40代ですので、受けるとなっても秋ごろかもしれません。
もう少し様子をうかがっていきたいと思います。
このブログは日本経済新聞の記事を主として引用しております。
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