【ahamo(アハモ)】NTT Docomo新料金プランのまとめ

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【ahamo(アハモ)】ドコモから月額2980円で20GBの新料金プランが発表されました。

安倍前総理大臣の退任後、後任の総理大臣候補に菅義偉(当時官房長官)の名前が挙がった時から、大手を中心とした携帯業界はざわつきを隠せなかった。

菅官房長官らが公約として掲げていた「携帯料金の値下げ」について、NTTドコモ、AU、Softbankなど大手3社が対応を迫られることは明白だったからである。

菅総理や武田総務大臣らが就任後、総務省では10月27日にモバイル市場のアクションプランを発表した。
主なプラン内容は以下の通りで
①ユーザーの理解促進
②競争促進
③乗り換えしやすい環境整備
の3つの施策が盛り込まれていた。

そんな中、AUやSoftbankは翌日の10月28日には、それぞれが所有しているサブブランド、UQモバイルやYモバイルで20GBで4,000円前後という新プランでの値下げの対応をしてきた。

これに対し武田総務大臣は『各社が対応したと思っている。これを契機に利用者がプランを見直して、家計負担軽減につなげていただきたい』といった一定の評価コメントを出していた。

11月20日。ここでまた携帯業界がざわつく事態が発生する。
武田総務大臣が自身の発言を覆したのである。

メインブランドでの値下げについて

武田総務大臣が行った20日の会見で『多くの利用者が契約するメインブランドは新しいプランが発表されていない。これが問題。羊頭狗肉が適切かわからないが、あとは利用者次第ですよということもわからないことはないが、それはあまりにも不親切ではないか』とコメントしたのである。

3週間前の評価を覆し、メインブランドでの低廉化を求める内容の発言だったのだ

武田総務大臣のコメント

今、コロナ禍において地域経済が低迷する中で、家計の負担を考えた時に、携帯電話料金の値段が下がった、安くなったということを、利用者の方々が実感していただかなくては、全く意味がないと思うんですね。
  今回、「アクション・プラン」発表後、各社からサブブランドによる割安なプランが発表されて、確かに選択肢が増えたわけであります。我々としても自由な選択、自分の求めるものに合ったプラン、そして、値段を自由に選択できるように、いろいろな選択を阻害する、障害となるものを取り払うために、我々としてもいろいろな努力をしてまいったわけであります。
  一方、ほとんどの方と言ってもいいぐらいに、多くの利用者が契約しているメインブランドについては、全くこれまで新しいプランは発表されていないんです。これが問題なんです。「羊頭狗肉」ということが適切かどうかわかりませんけれども、「いろんなプランができましたよ、作りました。あとは利用者の方々次第ですよ」ということも分からんこともないけれども、それではあまりに不親切ではないか。
  国民固有の公共の電波を使って、それをベースにしてやっている事業主ならば、コロナ禍の時、そして、特にお年寄りについては、もっと分かりやすい、丁寧なやり方を自ら考えて然るべきだと、我々は考えているわけであります。
  全ての皆様方が、低廉化の恩恵を享受するためには、事業主の皆様方にも協力してもらわなければいけませんけれども、これを機に、全てのユーザ、利用者の皆様方は、今一度ご自身の携帯の実態を見つめ直していただく。そして、どうぞいろんな方々に相談したり、事業者の方に相談したり、いろんな形を取って、更に自分の携帯料金が安くならないか。そうした努力にも努めていただきたいと、私の方からお願いしたいわけであります。
  形だけ割安なプランが用意されたのでは全く意味がないわけであって、利用者の方々にも自らのプランを見直していただくきっかけになってほしいし、そして、もっと丁寧に、コロナ禍におけるホスピタリティを、もっと事業者の方にも充実していただきたいと思います。
  我々としては、国民利用者の携帯電話料金負担が実際に軽減しているかについて、しっかりとしたデータに基づいて継続的にモニタリングを行うことが必要と考えておりまして、その結果、実質的に負担軽減が進んでいないような結果が出た時には、これまでとは違ったフェーズに変えて、更に一歩踏み込んだ「アクション・プラン」を作る準備をいたしておるわけであります。
  事業者の方々におきましては、ただ単に選択肢を増やすのではなくて、いかにして国民が低廉化の恩恵を受けられるかをしっかりと認識して責任を果たしていただくよう、我々としても期待をしているところであります。

https://www.soumu.go.jp/menu_news/kaiken/01koho01_02000967.html

【ahamo(アハモ)】とは

これらの影響からか、NTTドコモは12月3日に新しい料金プラン【ahamo(アハモ)】を発表。

●月間データ容量20GBで月々2,980円
●事務手続き等を省き、手続き・サポートはオンラインのみ
●キャリアメール無し
●5分間までは国内通話が無料
●4G/5G通信品質

これらは菅総理や武田総務大臣らが主張してきた、携帯料金の値下げにきちんと対応したプランといえるだろう。

このプランは若手社員が中心となり、ニューノーマル時代?なるものを切り開いていくデジタルネイティブ世代にフィットしたプランとして企画したものだそうだ。

しっかり納得しての契約を目指した料金プランという事で、20GBを超過してしまった場合でも最大1Mbpsの速度で通信可能で、追加は1GB当り500円(税別)で追加が出来る。

最大82か国・地域でも追加料金なしで利用でき、国内通話であれば最大5分間までなら何度でも無料で利用できるのだ。(5分超は30秒20円で加算)また、通話を多く利用するユーザー向けには、月々1,000(税別)でのかけ放題のオプションも用意される。

4Gだけでなく5Gにも対応しており、ドコモの瞬速5Gの体験もできるという。

ただしこれらの利用は個人に限り、法人契約は不可
契約にはdアカウントの作成が必須であり、契約できるのは20歳以上のみである。

ドコモはこれまで20代の層が弱かったという事もあり、今回のプランで何とか取り込んでいきたいという意気込みの表れでもある。
あくまでもメインブランドで他社との差別化を狙い、従来のプランも見直しを予定しているとのこと。

個人としてシンプルかつ安価なプランは使いやすく、人と接するのが苦手な若者にも人気が出そうなプランといえるのではないでしょうか。

気になるのはAUとSoftbankの今後の展開。どうなる?携帯価格の競争

これらのサービスは来年、2021年の3月から提供開始となるが、ここで気になるのはその他2社(AUとSoftbank)のプランである。

Docomoが発表した2,980円のサービスに対し、SoftbankグループのYモバイルとKDDIグループのUQモバイルとの現在の比較をしてみよう。

Y!mobile
●月額料金 4,480円
●高速データ通信容量 20GB
●国内通話10分間かけ放題(10分超は30秒につき20円ずつ加算)
●低速時の速度 1Mbps
●家族割 無し

UQ mobile
●月額料金 3,980円
●高速データ通信容量 20GB
●国内通話10分間かけ放題はオプション+700円
●低速時の速度 1Mbps
●家族割-500円

この2社のプランではどちらも大差は感じないが、やはりahamoとの差はそれぞれ1,500円程発生しているため、年間にかかる家計を考えると。さらに複数台を契約しているとなると決して小さくはないだろう。

今後の各社の動きに注視していきたい。

本日の各社の株価と動き

今後の展開に期待しましょう。

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